「Part7にたどり着く頃には、いつも残り時間が15分しかない…」
「文章量が多すぎて、どこに答えがあるのか探しているだけで時間が過ぎていく…」
TOEICリーディングセクションのラスボス、Part7「読解問題」。その圧倒的な文章量と厳しい時間制限の前に、多くの受験者が涙をのんできました。
しかし、もしあなたが「Part7は全部を読んでから解くものだ」と思い込んでいるなら、それは大きな誤解です。Part7で高得点を取る秘訣は、「全部を精読しない」こと。そして、「設問のタイプ」に応じて、文章の中から答えを効率的に探し出す技術を身につけることです。
基本戦略:設問を先に読み、答えを探しに行く
Part7の鉄則は、「設問先読み」です。文章を読む前に設問に目を通し、「何が問われているのか」を把握します。これにより、本文を読む際に、どこに集中して読むべきか、答えの根拠となりそうな箇所を予測しながら読み進めることができます。目的意識を持って文章を読むことで、ただ漠然と読むよりも格段に速く、正確に情報を探し出せます。
設問タイプ別・最速アプローチ法
Part7の設問は、いくつかのタイプに分類できます。タイプごと最適なアプローチ法を知っておきましょう。
タイプ1:ピンポイントで探す問題(詳細問題)
設問例:"What is mentioned about the new printer?" / "When will the event take place?"
固有名詞や数字など、具体的な情報が問われる問題です。これらは、本文中に答えが直接書かれていることがほとんど。設問のキーワード(new printer, eventなど)を本文中から探し出す「スキャニング」という技術が有効です。キーワードを見つけたら、その周辺を注意深く読み、答えの根拠を探します。
タイプ2:全体を要約する問題(概要・目的問題)
設問例:"What is the main purpose of this email?" / "Who is this advertisement for?"
文章全体の目的や主題が問われます。答えのヒントは、文章の冒頭(Eメールの件名や最初の1〜2文)や、末尾(結論や依頼事項)に書かれていることが多いです。本文全体をざっと眺め、概要を掴む「スキミング」という技術を使いましょう。
タイプ3:言い換え(パラフレーズ)問題
設問例:"What is indicated about the warranty?"
本文で使われている表現が、選択肢では異なる単語や表現に言い換えられています。例えば、本文で "The product is free of charge."(その製品は無料です)と書かれていれば、選択肢では "The item costs nothing."(その商品は値段がかからない)のように表現されます。語彙力が試される問題です。
タイプ4:推測・暗示問題(NOT問題、意図問題)
設問例:"What is NOT mentioned as a benefit?" / "What is implied about the company?"
本文に直接書かれていないことを、文脈から推測する力が求められる難問です。消去法が最も有効なアプローチ。3つの選択肢が本文の内容と合致することを確認し、残った1つを正解とします。時間がかかるため、後回しにするのも一つの戦略です。
時間配分の鉄則
Part7(54問)にかけられる時間は、理想的には55分程度です。以下の時間配分を目安にしましょう。
- シングルパッセージ:1文書あたり2〜4分(1問あたり約1分)
- ダブル・トリプルパッセージ:1セットあたり5〜7分
問題演習の時からこの時間配分を常に意識し、難しい問題に固執しすぎず、解ける問題から確実に解いていく癖をつけましょう。
Part7は「情報処理ゲーム」
Part7は、英語力だけでなく、限られた時間の中で大量の情報から必要なものを正確に見つけ出す「情報処理能力」が問われるパートです。
「全部読まなければ」という完璧主義を捨て、設問に応じて効率的に答えを探しに行くゲームだと捉えましょう。このマインドセットの転換が、あなたのリーディングスコアを大きく変える第一歩となります。
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